Vol.4 野田クラクションべべー(The Sauna支配人・サウナビルダー)

Vol.4 野田クラクションべべー(The Sauna支配人・サウナビルダー)

MY STANLEY vol.4 野田クラクションべべー

サウナで感じる、自然のありがたみ。

長野県信濃町。眼前に野尻湖を望む「The Sauna」は、ゲストハウスとレストランを運営するLAMPに併設される形で2019年2月にオープンしたサウナ施設。The Sauna支配人の野田クラクションベベーさんは、サウナの運営以外にもサウナビルダーとして日本各地でサウナ施設をプロデュースしている。そうしてサウナをつくり続けるなかで、自ずと環境問題に目を向けるようになっていった。

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「そもそもThe Saunaのある敷地は、“妙高戸隠連山国立公園”という国立公園に位置しています。そのため、敷地内の木を伐採する場合は管理機関に申請しないといけない。勝手に伐ってはいけないんです。また、ぼくたちが提唱するアウトドア・サウナのテーマは『ぜんぶ、自然』。水風呂も川の水を引いてきたり、掘削して湧き水を利用したり。サウナ以外にも、きのこ狩りやスノーシューハイキングなど自然を活用したアクティビティを提供しています。日々の営業のなかで、否が応でも自然環境の重要性を感じさせられるんです」

環境問題については以前から意識的であったものの、エコボトルを使うまでに至っていなかったという野田さん。自分でも使うようになったのは2022年9月に開催した「ランプ・フェス」がきっかけだったという。

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「両日合わせて数百人の参加者が集まるので、ドリンクをプラカップで提供すると大量のゴミが出てしまう。でも、それはよくないなと。それならタンブラーを配ったらどうか、という案が出て。でも、その場限りでは意味がないじゃないですか。だったら、イベントのあとも使い続けたくなるカッコいいものをつくろうと。それで、スタンレーとのコラボモデルを出すことになりました」

そうして生まれたスタンレーとThe Saunaのコラボタンブラーは、当日限定で配布された。

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「今回のコラボ企画を進めるにあたって、ぼくもこれ『ゴー真空ボトル(0.47L)』を使いだしたんですが、本当に便利ですね。以前は家のすぐ近くにコンビニがあるので毎日のようにコーヒーを買っていましたが、いまでは家でドリップしたものを詰め替えて持ち歩くようになりました。熱いのも、冷たいのも長続きするので、どんなシーンでも活躍してくれます」

シーンを選ばない機能性。

最近はバス釣りにハマっているという野田さんは、サウナ好きが集ってキャンプとテントサウナを楽しむ「信州サウナクラブ」やランプのメンバーとソフトテニスに興じる「野尻湖パオパオクラブ」など、プライベートでもアウトドア・アクティビティを満喫している。もちろん、水分補給は「ゴー真空ボトル(0.47L)」で。

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「最近もメンバーとキャンプに行ったんですが、スタンレーのクーラーボックスが大活躍してくれました。氷をパンパンに詰めて行ったんですけど、真夏にもかかわらず翌日まで溶けなかったんですよ。クーラーボックスから『ゴー真空ボトル(0.47L)』に氷を移せば、真夏でもずっとキンキンのドリンクが楽しめちゃいます」

温冷ともに温度管理に優れたスタンレーの真空ボトルは、家のなかでも活躍している。

「夏の寝苦しい日は、水を入れたコップをベッド脇に置いています。ただ、それだとホコリが入っちゃう。その点、蓋付きの真空ボトルはその心配がない。経口部が大きいので洗うのも楽だし、なによりも頑丈。スタンレーって、ちょっとヘコんでいるくらいのほうがカッコいいんですよね」

環境問題への意識も、難しく考えずに。

現状、エコボトルに対応している飲食店は多くないと野田さんは言う。たとえあったとしても、サービス自体が浸透しているとは言い難い。だからこそ、サウナをきっかけにしてエコボトルの魅力を伝えられるのではないかと考えている。

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「サウナって何でも繋げることができるんです。たとえば、レストランで出しているレモンサワー。それまでレモンの皮を大量に廃棄していたんですが、捨てずに蒸留してロウリュに使ってみたら大好評! レモンの香りがサウナ室に広まって、サウナのあとにレモンサワーが飲みたくなるという相乗効果も生まれました」

発想の転換で、不要だと思っていたものに魅力を見出す。それは、何もないと思われていた土地に“サウナ”をつくることで、可視化されていなかった魅力を再発見する野田さんらしい考え方だ。

「サウナとレストランを繋げることでゴミの量を減らすことができるように、なにかやり方があるのかなと。サウナの利用者がレストランでドリンクを詰めて、サウナの間は真空ボトルで水分補給する、とか。ちょっとしたことですけど、サウナ経由でエコボトルを使い始めるひとが増えるかもしれないですよね。そういうきっかけづくりができるのも、サウナの良さだと思います」

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The Saunaでは、オープン当初から自由に水分補給できるようウォータージャグを設置してきた。少し前からスタンレーのウォータージャグに切り替えたそうだが、冷たさが持続するので利用客からも好評とのこと。

「ただ、ちょっと容量が小さくて。これは温浴施設特有の悩みですけど、いま使っている『ウォータージャグ 7.5L 』だとすぐになくなっちゃう。1日に2、3回は替えるので、20Lくらいあるとその手間が省けてうれしいですね。サウナ後の水分補給は大事なんですが、そういう理屈を抜きにしてもサウナで飲む水は、一番うまい。とくに、The Saunaのある信濃町は水がきれいで有名なので。水、大事です」

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野田さん曰く「サウナは、火と水と風という自然の要素で構成されている」という。

「水は飲料用でもあるし、水風呂でも使います。だから『サウナって言えば水風呂ですよね。その水が汚染されていたら嫌ですよね』という感じで“水”に注目するだけでも、環境問題に意識を向けることはできるんじゃないかな」

カスタマイズできる余白がうれしい。

サウナビルダーとして活躍する野田さんは、「カスタマイズ」という視点でもスタンレーに注目しているとか。

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(左)野田さんの私物(右)The Saunaのスタッフ私物。自分の似顔絵をマジックで描いて自分流にカスタマイズしている。

「スタンレーのアイテムって、ハンドルや注ぎ口など、ホームセンターとかで専用のパーツを買ってきて自分好みにカスタマイズできるんですよね。ぼくも一号棟(ユクシ)をつくったとき、1日中ホームセンターで『これとこれを組み合わせればサウナができるんじゃないか』ってやっていました。自分でつくるってすごく大事。そういう“余白”があるのも魅力的です」

サウナを通した「環境問題への意識」や「ものづくり」など、野田さんらしい視点は永い歴史に裏付けられた信頼性にも向けられる。スタンレーは、誕生から110年を迎える老舗ブランドでもあるのだ。

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「100年以上も続くって、すごいことですよ。The Saunaのテーマは『ぜんぶ、自然』ですが、それ以外に『常に変化する』というのもあります。いま5号棟の建設を進めていますし、そのあともどんどん変えていくつもりです。スタンレーといえば“ハンマートーングリーン”というイメージをベースにしながら、常に変わり続けるからこそ多くの支持を得られている。ぼくらもThe Sauna らしさを忘れずに、いつ来て頂いても新鮮さを感じてもらえる場所にしたい。その結果として50年、100年と続く施設にすることが目標です」

ちなみに、イベント用のコラボモデルは参加者限定だったが、大好評につきいま第2弾のコラボ企画も進んでいるとか。こちらはスタンレーの公式通販サイトとThe Saunaでも販売する予定なので、こうご期待。

「ベースモデルはこれから決めますが、いまデザインを詰めているところで、カッコよく仕上がると思いますので、楽しみにしていてください!」

野田クラクションベベー
1994年生まれ。The Sauna支配人。サウナビルダーとして、全国各地のサウナ施設のプロデュース事業も行っている。数ヶ月前に4年ぶりにフィンランドへサウナ視察に赴き、そこで得た知見を活かすべく、既存サウナもリニューアルを行う。現在、5号棟のオープンに向けて作業を進めている。

https://lamp-guesthouse.com/sauna/
https://www.instagram.com/the_sauna_bebe/

Photo:Fumihiko Ikemoto
Text:Satoru Kanai
Edit:Jun Nakada